時代を超えて伝えられる川越氷川神社の〝祭礼絵巻〟

国指定重要無形民俗文化財であり、一昨年12月にユネスコ無形文化遺産に登録された「川越氷川祭の山車行事」が10月20日、21日に開催されます。時代を超えて伝えられてきた歴史ある祭りの起源である氷川神社の神幸祭を紹介します。

公開日:2018/10/05 253 view

10月20日に伝統儀式「神幸祭」

国指定重要無形民俗文化財であり、一昨年12月にユネスコ無形文化遺産に登録された「川越氷川祭の山車行事」が10月20日、21日に開催されます。時代を超えて伝えられてきた歴史ある祭りの起源である氷川神社の神幸祭を紹介します。


川越総鎮守氷川神社(川越市宮下町2の11)で創建以来毎年行われる祭儀で、一年を通じて最も大きなお祭りが「例大祭(れいたいさい)」です。毎年10月14日に行われ、大神様への感謝と氏子崇敬のご健勝が祈られます。
 この「例大祭」の附け祭りとして行われるのが「神幸祭(じんこうさい)」。川越藩主・松平信綱公が慶安元年(1648)に総鎮守氷川神社に神輿(みこし)、獅子頭などの祭具を寄進し、祭礼を奨励したことが始まりです。以来、行われてきた神幸祭が山車行事の起源で、平成17年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。


川越氷川祭の山車行事の起源となる伝統儀式「神幸祭」。厳かな雰囲気の中、神幸行列が巡行します(一昨年撮影)

「鎮守である氷川の神様が街なかに出て行かれ、町の様子をご覧になります。神が乗った神輿が通ることで地域の人々にご神徳(ごしんとく)をもたらし、人々が喜びをもってお迎えするという意味があります」と同神社。
 今年の神幸祭は10月20日に実施。神輿に神職、巫女(みこ)などが連なった華麗な神輿行列が同神社を午後1時に出御し、蔵の町並みの一番街、大手町、かつて西大手門があった市役所前などへと歩みを進め、午後2時半に還御(かんぎょ)する予定です。
 「江戸天下祭の様式を今に映すお祭りです。先人たちから受け継がれた歴史的な意味、職人の技術を守り続ける〝かわごえっこ〞の心意気もご覧ください」。

10月21日氷川神社本殿の彫刻を特別公開

 また、10月21日午後3時〜5時、川越氷川神社本殿の彫刻(写真)が特別公開されます。
 県指定文化財でもある入母屋造りの本殿には、江戸彫りと呼ばれる関東特有の精緻(せいち)な彫刻が全面に施されています。これは江戸時代の名彫師・嶋村源蔵らにより7年の歳月をかけて施され、腰廻りには、当時の神幸祭に供奉した山車の人形を題材にした彫刻が精巧に彫られています。
 普段は入ることができない本殿の特別公開は年1回だけの貴重な機会です。拝観料無料、当日社務所へ。詳細は同神社(電049・224・0589)またはホームページ「川越氷川神社」で検索を。

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