【所沢】元日0時~『日本一早い熊手市』 熊手に一年の願いを込めて

所沢で毎年“日本一早い熊手市”にて熊手を販売をする「面亀」の5代目新社長を取材しました。
近年は熊手が、外国人観光客のお土産としても人気が高まっています。

「家内安全・商売繁盛!」

の威勢のいい掛け声とともに、3・3・3・1の手締めの声が響き渡る熊手市。


毎年1月1日午前0時から、所澤神明社の境内で、「日本一早い熊手市」が開催されます。

所沢で熊手の製造販売をしている「面亀」の5代目新社長を取材しました。

伝統工芸を守りたい

面亀は「熊手の生産量日本一」で知られる、熊手やしめ縄、福面、だるま、神輿(みこし)、山車などの縁起物を製作する会社。

創業明治3年、所沢で148年にもわたる老舗です。

代々、朝倉家が家業として継ぎ、今年5月に5代目社長として、朝倉涼介さんが就任しました。

「生まれたときから熊手をつくる職人さんがいて、周囲からは『5代目』と言われ育ちました。

でも父からは一切『継いでほしい』とは言われませんでしたし、私もその気はありませんでした」

と涼介さん。


大学は工学部の経営工学科に進学。

しかし、その後のカナダ留学が転機となり、日本の伝統工芸と文化を守っていく大切さに気付いたそうです。


「海外に出てみると、他国の学生とは違って、日本の文化を語ることができない自分を恥ずかしいと感じたと同時に、自国愛が強くなりました」。


帰国後、日本の伝統文化に関わりたいと、家業に入り、懸命に仕事を覚えました。

そして、日本の伝統工芸を守り、伝えていきたいと強く思うようになったそうです。


来年は家業の仕事を始めて13年。

5代目社長になって初めて所沢の「日本一早い熊手市」の販売に立ちます。

熊手を励みに新年を

5代目に熊手の買い方について聞きました。


「熊手は、大きさも値段も関係なく、すべて家内安全・商売繁盛・開運の願いを込めて職人が1つ1つ製作しています。

熊手に守られていると信じて過ごしてもらいたい。

願い事を達成して、毎年熊手を大きくしていくというのも励みになると思います」。


販売に行くと、多くのお客さんの「1年間これ見てがんばれた」という言葉にやりがいを感じると話していました。

日本一早い熊手市

所澤神明社で行われる「日本一早い熊手市」は、1月1日午前0時〜午後3時。

小さな熊手は500円から。
大きいものは2㍍越えのものも用意されているそうです。

所澤神明社
住所/所沢市宮本町1の2の4

「熊手」の由来
農業祭から誕生したとされる「熊手」は運をかき込むという意味が込められ、竹の熊手にいろいろな縁起物が付けられます。
マスは「ますます発展」、豚が二匹で「とんとん拍子」、フクロウは「不苦労で苦労知らず」など。

伝統工芸 面亀
住所/埼玉県所沢市北野新町2の4の18
電話/04-2947-1611
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