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ヤクルトの原点を訪ねて〜代田記念館

日野版


いまや日本のみならず世界38の国と地域で飲まれている「ヤクルト」。それは1人の医学博士であり、ヤクルトの創始者である代田稔さん(1899〜1982年)の研究成果から誕生したものです。昭和初期〝生きて腸に届く乳酸菌〞を求め、微生物研究に没頭した代田さんの生涯とは?国立市のヤクルト本社中央研究所内にある代田記念館を訪ねました。

ヤクルト愛にあふれた解説をしてくれた木村雅行さん

記念館の入り口に並んだ105個のヤクルト

記念館の入り口に並んだ105個のヤクルトは長野県飯田市出身の代田さんにちなんで長野県産のヒノキで作られたもの。室内は6つのテーマ別ゾーンと代田さんのゆかりの品々が展示されたセンターゾーンで構成されています。


「乳酸菌シロタ株」誕生

ヤクルトの創始者である代田稔さん(1899〜19
82年)

「代田は幼き日に、伝染病などで多くの方が亡くなるという現実に直面しました。その体験から病気にかかってから治療するのではなく、病気にかからないようにする予防医学を志し、微生物研究の道に進んだといわれています」と解説してくれたのは特別研究員の木村雅行さん。やがて代田さんは乳酸菌が腸の中の悪い菌を抑えることを発見、これをさらに強化培養することに世界で初めて成功します。「胃液や胆汁にも負けない乳酸菌を探し出すため、耐性試験を繰り返し、ついに1930年(昭和5年)生きて腸に届く乳酸菌の強化培養に成功しました。それが、今日〝乳酸菌シロタ株〞と呼ばれる学術名ラクトバチルスカゼイシロタ株という乳酸菌です」。最後の展示ゾーンでは、実際に顕微鏡で「乳酸菌シロタ株」をのぞくという研究所ならではの体験もできます。

ヤクルト販売へ

ヤクルト本社中央研究所内にある代田記念館

1935年(昭和10年)、ヤクルトは飲料として福岡市で発売されました。当初は瓶入りで、薄めて飲む希釈タイプでした。毎日飲むことで多くの人の健康に役立てたいという思いから、ヤクルトは安価でおいしくあるべきという考えのもと製品化され世に出たのです。

展示の後半では、容器がガラスからプラスチックへと変わり、一度に摂取できる「乳酸菌シロタ株」の数も飛躍的に増えるなど、進化を続けてきたヤクルトを実感できます。その一方で発売以来変わらない味を思い出しほっとします。1本のヤクルトにかけた研究開発のあゆみをわかりやすい展示で楽しむことができる代田記念館。ぜひ訪れてみては。

㈱ヤクルト本社中央研究所代田記念館
国立市泉5丁目11番地
見学予約【事前申し込み制】
0800-555-8960(フリーダイヤル)受付時間:午前10時~午後4時半
(土曜、日曜、祝日、年末年始除く)、見学希望日の3カ月から7日前まで
*入館無料
*開館日:月曜、水~金曜*案内時間:午前10時/午後2時(所要時間約90分)
専用webサイトhttp://www.yakult.co.jp/shirotakinenkan/

投稿日:2018年6月1日

カテゴリ: 地域の情報,日野版