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家訓「丁寧に造って丁寧に売る」福生の酒蔵田村酒造場

日野版


1822年に創業した福生・田村酒造場は、創業当時より、初代・勘次郎からの家訓「丁寧に造って丁寧に売る」の精神を守り通しています。1867年に江戸幕府より玉川上水の取水権を取得。かつて灌漑用水や生活用水として使われた田村分水は、今も敷地内を流れています。

田村酒造場の入り口

樹齢1000年になる大ケヤキ

田村家は代々福生村の名主総代をつとめ、寛政の改革を行った老中、松平定信の書作品もあるほど。酒造りを始めるにあたり、敷地内の各所に井戸を掘ったところ、樹齢1000年といわれる大ケヤキのそばからこんこんとせいれつな泉が湧いて出たそう。

大ケヤキのそばにある井戸

この水脈こそ酒造りに最適な中硬水・秩父古生層の岩盤から湧き出る秩父奥多摩伏流水でした。9代目当主は、この水を「よきいずみ」としてたたえ、酒銘を「嘉泉」と命名。現在もこの井戸水は仕込み水として使われ酒造りを支えています。

さらにこの蔵の自慢は、先代当主15代目田村半十郎が本来一級酒となる高精米の本醸造を二級酒として販売。以降、酒通の間で嘉泉と言えば「まぼろし」が代名詞になっています。

パワースポット的存在

田村分水取水口のある玉川上水

散策路としても人気の同酒造場は、JR青梅線福生駅西口から徒歩10分。切妻造り、黒紬薬塗り桟瓦で葺(ふ)いた土蔵建築の酒造蔵をはじめ、水車小屋、上水石垣などが国の登録有形文化財に指定されていて、補強を施した煉瓦煙突は今もシンボルとして蔵の風景を引き立てます。また大ケヤキのほかに、ザクロやウメの古木もあり樹木の好きな人たちの見学地としても知られています。敷地内を歩きながら、ゆったり流れる時間を感じてみませんか。蔵見学は10人以上から受け付けで、要予約(電042・551・0003)。


投稿日:2018年7月6日

カテゴリ: 地域の情報,日野版